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††††††††7039F解体 in 間内†††††††† |
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「ウィーン、キシュ、キシュ」 |
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「バキバキバキバキ」 |
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さわやかな破壊音が、ときおり太陽が顔を見せる曇り空にこだまする。 |
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間内検車場の建設予定地に集う重機たちが、今日も天使のような無垢な笑顔で、大きな電車をテキパキとひきちぎっていく。 |
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汚れきった心身を包むのは、淡い色の塗装。 |
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スカートの配管は乱さないように? |
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白い屋根板はかさばらないように丸めて、ゆっくりと壊すのがここでのたしなみ。 |
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もちろん、丸めた屋根板を隣の電車の上に置き去るなどといった、はしたない重機など存在していようはずもない? |
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間内解体場。
平成十六年使用開始のこの解体場は、もとは上飯田線の車庫建設のために土地買収されたという、伝統も何もない「車庫を立てる目処がつかないけど、何かに使用しなくちゃまずから、とりあえず廃車車両を解体する場所として使うことにしちゃえ」という思惑のある税金対策系解体場である。
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名古屋空港近隣。中部地区の空の玄関の面影を未だに残している航空機の離発着の多いこの地区で、マニアに見守られ、 |
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内装撤去、クレーンつるし上げから |
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重機による本格解体までの一貫解体作業が受けられる車両の墓。 |
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時代は移り変わり、手作業(バーナー)による解体から重機による解体に改まった平成の今日でさえ、 |
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一時間作業を続ければ温室育ちの純粋培養の鉄屑が箱入りで出荷される、という仕組みが未だ残っている貴重な解体場所である。 |
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- 写真はすべて2004年2月9日撮影
- 間内検車場建設予定地の敷地外(フェンス外)の公道から撮影したものです
- 写真にカーソルを合わせると撮影時間が表示されます
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